播州一献 SPRING SHINE 生

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商品紹介

兵庫県播州の地で、古くから酒造りの伝統を守り続けてきた山陽盃酒造。豊かな自然、澄んだ水、そして受け継がれる匠の技そのすべてが調和し、一本の酒に結実する老舗酒蔵です。特に地元との深い結びつきを大切にし、地域の風土が感じられる日本酒を届けてきました。

そんな山陽盃酒造が春の訪れに贈るのが、季節限定の生酒「播州一献 SPRING SHINE 生」。酒米には、全国の酒蔵から高い評価を得る播州特A地区・吉川産山田錦を贅沢に使用。さらに、手間と時間を惜しまず旨みを引き出す四段仕込みという伝統技法を採用し、軽やかさの中にも奥行きのある味わいを実現しています。

しぼりたての生酒ならではのフレッシュな香味と、春の光のように透明感あふれる飲み心地。一献の中に、播州の自然、技、そして春の歓びが詰め込まれた一本です。

基本情報

  • 銘柄:播州一献 純米吟醸 SPRING SHINE 生
  • 製造会社:山陽盃酒造株式会社
  • 使用米:山田錦(播州特A地区吉川産山田錦100%)
  • 精米歩合:55%(真吟精米)
  • アルコール度:14度
  • 日本酒度:ー
  • 特定名称:純米吟醸酒
  • 酵母:ー
  • 杜氏:ー
  • 製造日:2025.02
  • 内容量:720ml
  • 価格:¥1650(税込)

テイスティングシート

*個人の感想です

外観(清澄度)

透明感がある霞んだ濁った
その他

外観(濃淡)

無色に近い淡いやや淡い
やや濃い濃い
その他

外観(色調)

クリスタルゴールドシルバー
グリーンイエロートパーズ
オレンジブラウン
その他

香り(第一印象)

若々しいさわやかな華やかな
ふくよかな芳醇なおだやかな
熟成香を感じるその他

香り(特徴).

グレープフルーツりんご洋梨
白桃バナナメロン
パイナップルマスカットライチ
スイカズラスミレアカシア
菩提樹セルフィーユ青竹
新緑紅茶月桂冠の葉
ヒノキ香木ゴボウ
挑戦人参マッシュルーム椎茸
丁子シナモンビターチョコ
クルミアーモンド
炊いた米つきたての餅上新粉
白玉団子杏仁豆腐生クリーム
サワークリームヨーグルト発酵バター
クリームチーズ粘土腐葉土
石灰カラメルコーヒー
醤油ヨード香蜂蜜
スモーク香カビタマネギ
熟成チーズその他

味わい(第一印象)

軽いやや軽いやや強い
強いその他

味わい(甘味)

弱い上品なまろやかな
ふくよかな強い
その他

味わい(酸味)

爽やかな優しい丸みがある
なめらかなきめ細かいシャープな
しっかりとした力強い
その他

味わい(苦味)

控えめ穏やかなコクを与える
旨味がある強い
その他

味わい(バランス)

スムースなハツラツとしたドライな
まろやかなねっとりとしたコンパクトな
フラットな芳醇な厚みのある
力強いその他

味わい(余韻)

短いやや短いやや長い
長いその他

テイスティングコメント

*個人の感想です

春の予感と一献の奇跡 ー 「播州一献 SPRING SHINE 生」

春の朝、一枚の薄氷が音もなく溶けるように、その存在は静かに心へと忍び込む。まるで新しい季節が自分を見つけてくれたかのような、そんな特別な瞬間。グラスに満たされたそれは、無垢な透明の中に、微かにきらめくクリスタルのような光を宿し、過ぎ去った冬の静けさと、芽吹きの気配を同時に思わせる。何色でもないのに、何かを始めたくなるその予感だけが色づいていた。

ふと漂う気配には、まだ名前も知らない誰かとの出会いを思わせる瑞々しさがある。若い青竹をなでる風、新緑のほころび、朝摘みの果実たち、りんごの軽やかさと洋梨のまろみが重なり合い、遠くでグレープフルーツがそっと弾ける。すべてが目覚めたての世界のようで、過去も未来も関係なく、「今、ここにいること」だけが美しく感じられる香りの世界が広がっていく。

その佇まいには、言葉では言い尽くせない優しさがある。まるで初めて手を取った誰かが、何の抵抗もなく寄り添ってくれるような安心感。柔らかい甘さがふわりと心を撫で、酸が微笑むように丸く支える。何かを主張するわけでも、感情を押しつけるわけでもない。ただ、静かにそばにいてくれる強さがそこにはある。軽やかさの中にも、四段仕込みという手間を惜しまない誠実さがにじみ出ており、その細やかさに胸が打たれる。余韻はさりげなく引き、あたかもその人が「またね」と言って背を向けるように。だが、その後ろ姿すら、心に焼きついて離れない。

「播州一献 SPRING SHINE 生」は、日本酒という世界において、一つの出会いを物語に変える存在だ。味わうたびに心がほどけ、知らぬ間に笑顔になっている。春という季節に、こんなにも自然に寄り添える酒があること。それ自体が、ひとつの喜びなのだ。

この春、新しい出会いは一杯の酒から始まるかもしれない。日本酒は、やっぱり楽しい。そう、心から思える瞬間をくれる一本。

まとめ

毎朝のはじまりには、コーヒーが欠かせない時期がありました。

ゆっくりとお湯を注いで、部屋に広がる香りの中で目が覚めていく感覚。それが日々のスイッチのようになっていて、毎月届く豆のパッケージを開けるたびに、まだ見ぬ土地の景色やつくり手の想いに思いを馳せていました。

静かな朝に、自分だけの小さな旅が始まる。そんな時間が好きでした。

でも、長く続いていた頒布会が終わってしまい、その旅は唐突に幕を閉じました。もちろん代わりのコーヒーはあるけれど、「同じじゃない」という感覚がじわじわと胸に広がっていって。やがて、朝のコーヒーは、なんとなく生活から消えていきました。

一方で、夜の時間にふと訪れる“楽しみ”が少しずつ増えてきたように思います。

冷蔵庫の奥に、小さな春がひそんでいる。そんな気配をまとったお酒に出会ったのが、「播州一献 SPRING SHINE 生」でした。

名にある“SPRING”という言葉どおり、どこか季節の境目を思わせるような、そっと背中を押してくれるような優しさがあって。春というのは、いつもほんのり寂しくて、だけど確かな希望を連れてくる季節。このお酒にも、そんな揺らぎと温もりがありました。

朝のコーヒーと、夜の日本酒。

時間帯も香りも、味わいも、まるで正反対にあるもののようでいて。だけどどちらにも、“ただの飲みもの”ではない余白がある。知らない誰かの手を経て、自分の手元に届いた一杯の中に、たしかに物語がある。

それに気づいたとき、コーヒーから日本酒へと趣味が変わっていった自分を、「変わったなぁ」と思うのではなく、「ああ、ずっと変わってなかったんだな」と思えたんです。

一杯の先にあるものに、想いを馳せるのが好き。

その気持ちは、朝でも夜でも、コーヒーでも日本酒でも、ずっと変わらずここにあるんだなと思えた春の夜でした。

・20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
・お酒は適量を守ってお楽しみください。
・妊娠中や授乳期の飲酒は胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。

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