商品紹介

新潟・津南町の雪深い地に佇む「苗場酒造」は、百年以上の歴史を誇る老舗の酒蔵です。豊かな雪解け水と、厳寒の気候を生かした酒造りで知られ、地元に根ざした丁寧な手仕事を大切にしています。そんな苗場酒造が手がけるのが、『ゆきのまゆ 純米吟醸』。
このお酒は、極めて珍しい“一段仕込み”という製法で醸されています。通常三段階で仕込む日本酒の工程を、あえて一度きりで仕上げることで、素材そのものの旨味と個性が引き立つ仕上がりに。さらに搾りには“袋搾り”を採用。機械を使わず、酒袋に入れたもろみから自然の重みだけでじっくりと滴り落ちる雫を集めるという、非常に手間のかかる方法です。
手間も時間もかけた分だけ、酒には酒蔵の想いと技術が色濃く表れます。そんな『ゆきのまゆ』を味わうことは、苗場酒造という酒蔵の物語に触れることでもあるのです。
基本情報


- 銘柄:ゆきのまゆ 純米吟醸
- 製造会社:苗場酒造株式会社
- 使用米:新潟県産五百万石・掛け米:新潟県産こしいぶき
- 精米歩合:60%
- アルコール度:14度
- 日本酒度:−32
- 特定名称:純米吟醸酒
- 酵母:ー
- 杜氏:ー
- 製造日:ー
- 内容量:720ml
- 価格:¥1650(税込)
テイスティングシート
*個人の感想です
外観(清澄度)
透明感がある | 霞んだ | 濁った |
その他 |
外観(濃淡)
無色に近い | 淡い | やや淡い |
やや濃い | 濃い | |
その他 |
外観(色調)
クリスタル | ゴールド | シルバー |
グリーン | イエロー | トパーズ |
オレンジ | ブラウン | |
その他:うす濁り |
香り(第一印象)
若々しい | さわやかな | 華やかな |
ふくよかな | 芳醇な | おだやかな |
熟成香を感じる | その他 |
香り(特徴)
グレープフルーツ | りんご | 洋梨 |
白桃 | バナナ | メロン |
パイナップル | マスカット | ライチ |
スイカズラ | スミレ | アカシア |
菩提樹 | セルフィーユ | 青竹 |
新緑 | 紅茶 | 月桂冠の葉 |
ヒノキ | 香木 | ゴボウ |
挑戦人参 | マッシュルーム | 椎茸 |
丁子 | シナモン | ビターチョコ |
栗 | クルミ | アーモンド |
炊いた米 | つきたての餅 | 上新粉 |
白玉団子 | 杏仁豆腐 | 生クリーム |
サワークリーム | ヨーグルト | 発酵バター |
クリームチーズ | 粘土 | 腐葉土 |
石灰 | カラメル | コーヒー |
醤油 | ヨード香 | 蜂蜜 |
スモーク香 | カビ | タマネギ |
熟成チーズ | その他 |
味わい(第一印象)
軽い | やや軽い | やや強い |
強い | その他 |
味わい(甘味)
弱い | 上品な | まろやかな |
ふくよかな | 強い | |
その他 |
味わい(酸味)
爽やかな | 優しい | 丸みがある |
なめらかな | きめ細かい | シャープな |
しっかりとした | 力強い | |
その他 |
味わい(苦味)
控えめ | 穏やかな | コクを与える |
旨味がある | 強い | |
その他 |
味わい(バランス)
スムースな | ハツラツとした | ドライな |
まろやかな | ねっとりとした | コンパクトな |
フラットな | 芳醇な | 厚みのある |
力強い | その他 |
味わい(余韻)
短い | やや短い | やや長い |
長い | その他 |
テイスティングコメント
*個人の感想です
仕事を終えて家に帰り、シャワーを浴びて一息つく。食卓の準備もひと段落ついて、ふと今日は少しだけ特別な時間を過ごしたくなる。そんな日の冷蔵庫の奥に、『ゆきのまゆ 純米吟醸』が静かに待っている。グラスに注ぐと、ほんのりと白みを帯びたやさしい色。完全な透明ではなく、うっすらと霞がかったその姿に、なんとなく気持ちがゆるんでいく。張り詰めていた一日が、すっと溶けていくような感覚。
空気にふわりと溶け込む香りは、爽やかで清潔感がある。青りんごや洋梨のようなフルーティーさに、すっと背筋を伸ばすような青竹の清々しさ。それに加えて、キッチンの窓を開けたときに感じる草木のにおい――あの、少し湿った新緑のような気配もある。華やかすぎず、どこか生活に溶け込むやさしさを持った香りだ。
口の中で広がるのは、ふんわりと包み込んでくれるような甘み。でもそれだけでは終わらず、すぐにキュッとした酸が全体を引き締めてくれるから、飲み口は軽やか。コクのある小さな苦みが味わいを支え、厚みを感じさせてくれる。派手ではないけれど、整ったバランスが心地よくて、飲んでいて気持ちが整うような感覚。後味はさらりとしていて、次のひと口を自然に誘ってくる。
『ゆきのまゆ』は、がんばった一日の終わりに、そっと寄り添ってくれるような日本酒。気取らず、それでいてちゃんと丁寧で、飲むたびに「日本酒って、やっぱり楽しい」と感じさせてくれる。肩肘張らずに楽しめて、それでいて、ちゃんと満足感がある。そんなバランスのよさが、このお酒の一番の魅力だと思う。
まとめ
最近やっと、春らしい陽気になってきましたね。冬の間に縮こまっていた気分が少しずつほぐれてきて、気づけば「よもやま東京」のチケットをポチッとしていました。今回は二部制になっているそうで、前回のようなギュウギュウの人混みがちょっとは緩和されるのかな…と期待しています。実は他にも東京で予定があって、うまく組み合わせて行こうと思ってたんですが、スケジュールを見直していたら「どっちがメインだっけ?」と自分でも分からなくなりそうな感じに。でもまあ、こういうのも日本酒愛好家あるあるですよね。
そんなわけで、最近ちょっと浮き足立った気分の中、冷蔵庫に入っていた『ゆきのまゆ 純米吟醸』を開けてみました。名前のとおり、ほんのり霞んだような白さがかわいらしくて、見た目からしてなんだか優しい。特別な日じゃない、ちょっと疲れた平日の夜に、こういうお酒が寄り添ってくれると「日本酒っていいなあ」ってしみじみ思います。
香りはすごくさわやかで、青りんごや洋梨のようなフルーツ感がほんのり。ただ甘いだけじゃなくて、青竹や若葉みたいな清涼感もあって、頭の中にベランダの鉢植えや風通しのいいキッチンの風景が浮かんでくる感じ。派手じゃないけれど、じんわり心地いい香りです。
味わいも、まろやかさとキリッとした酸のバランスが絶妙で、軽やかなのにちゃんと深みがあるんです。甘さに寄りすぎないから、食事とも合わせやすいし、ちょっとしたおつまみと一緒でも十分楽しめる。後味もすっきりしていて、飲み疲れしないのが嬉しいポイント。
『ゆきのまゆ』を飲みながら、「ああ、日本酒って肩肘張らずに楽しめるものなんだな」って改めて実感しました。イベントでたくさんの酒に出会えるのももちろん楽しみだけど、こうやって家で一杯の酒と向き合う時間も、すごく贅沢なんですよね。よもやま東京、ますます待ち遠しくなってきました。あと1ヶ月、今のうちにしっかりコンディション整えておかないと…!
・20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
・お酒は適量を守ってお楽しみください。
・妊娠中や授乳期の飲酒は胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。
コメント