伊勢志摩でしか出会えない。寒紅梅の『裏』が、食卓を静かに支配していた

グラスに注いだ瞬間、「あ、これは普通のお酒じゃない」とすぐに気づきました。

マスカット、すみれ——そしてふわっと漂う、炊きたての餅のような甘い米の香り。精米歩合65%の純米酒から、これほどふくよかで芳醇な香りが立ちのぼるとは思っていませんでした。

三重県津市の老舗・寒紅梅酒造と、地元の酒屋「酒乃店もりした」がタッグを組んで生まれた「URA(裏)寒紅梅」。伊勢志摩限定という希少なこの一本は、「食事を邪魔しない究極の食中酒」を目指して醸された酒です🍶

「URA(裏)」——刺激的な名前ですよね。でも飲んだら分かる。これは「裏側に隠れていた本当の実力」を解き放った酒でした。

目次

商品紹介

🏯 寒紅梅酒造とは──170年を超える三重の老舗と、コラボが生んだ「裏ラベル」

寒紅梅酒造は1854年(安政元年)創業。三重県津市に蔵を構える、170年以上の歴史を持つ老舗酒蔵です。

現在は7代目が率いる家族経営の蔵で、仕込み量は約250石というこぢんまりとした規模。機械化に頼らず、代々受け継いだ手作業の酒造りを今も守り続けています。「小さい蔵だからこそ、隅々まで目が届く」——そんな姿勢が、この蔵の酒に滲み出ています。

そして「URA(裏)寒紅梅」は、その寒紅梅酒造と、地元の酒専門店「酒乃店もりした」のコラボレーションから生まれた特別な一本。「URA(裏)」というネーミングには、「普段の寒紅梅の裏側にある、もう一つの顔」という意味が込められています。

コンセプトはシンプルで力強い——「食事を邪魔しない究極の食中酒」。

「食中酒」という言葉は日本酒の世界でよく使われますが、URA寒紅梅はそれを真正面から受け止めて醸された酒です。料理が主役で、お酒は脇役。でも、いなくなったら寂しい。そういう存在を目指した一本だと、飲んでいて実感できました。

さらに今回の1本は「伊勢志摩限定品」のラベルが付いた特別仕様。杜氏・嶋田明弘氏が指揮を執り、2025年9月に醸造されたロットです。なかなか流通しない希少な1本だということを、手に取ったときから感じていました✨

基本情報

  • 銘柄:URA寒紅梅
  • 製造会社:寒紅梅酒造
  • 使用米:山田錦
  • 精米歩合:65%
  • アルコール度:15度
  • 日本酒度:ー
  • 特定名称:純米酒
  • 酵母:-
  • 杜氏:増田明弘
  • 製造日:2025.09
  • 内容量:720ml
  • 価格:

注目ポイントは「純米酒×山田錦100%×精米歩合65%」という組み合わせ。

精米歩合65%というのは、お米を35%削った状態で仕込んでいるということ。純米酒の規格(70%以下)を十分に満たしながら、「吟醸(60%以下)」に一歩近い磨き具合です(特定名称酒と精米歩合の詳しい解説はこちら)。

酒米の王様・山田錦を100%使用することで、米由来の豊かな旨みと、上品な香りが生まれています。「派手なフルーティーさ」ではなく、「深みのあるふくよかさ」——そこがこの酒の個性です🌸

テイスティングシート

*個人の感想です

テイスティングコメント

*個人の感想です

🎨 Tasting Experience:ふくよかな包容力と、シャープな食中酒の芯

✨ Visual:淡く澄んだ、透明な液体

グラスに注ぐと、透明感のある淡い液体が静かに広がります。

雑味のない、すっきりとした外観。「これはまっすぐな酒だ」と、見た目だけで伝わってくる清潔感があります。派手に主張しない——でも、確かにそこにある。食中酒のあるべき姿が、外観からすでに語られている気がします😂

🌸 Nose:炊きたての餅と、マスカットと、すみれ

香りを嗅いで、まず驚きました。

「これ、純米酒だよね?」

マスカットのようなやや甘さを帯びたフルーティーな香り、そこにすみれの花のような華やかさが重なります。そしてその奥に、炊きたての米・つきたての餅・上新粉のようなふわっとした穀物系の甘い香りが広がります。最後にサワークリームのような、乳酸的なコクがそっと鼻に届いてくる。

精米65%の純米酒から、ここまで複層的な香りが立つのか——というのが正直な感想でした。

第一印象は「ふくよか+芳醇」。フルーティーさと米の旨みが絶妙に重なり合って、香り全体に奥行きがあります。華やかだけど、軽くない。それがこの酒の香りの個性です✨

🍽️ Palate:やや強い存在感と、上品さの共存

口に含んだ最初の印象は「やや強い」——でも、その強さは暴力的ではありません。

甘みは上品。量はそこまで多くないのに、質が高い甘さ。舌の上でさらりと広がるような、品のある甘みです。

酸は面白い二面性を持っています。全体的にはなめらかなのに、後からじんわりとシャープな輪郭が顔を出す。この「なめらかなのに、シャープ」という感覚——食中酒としての設計意図が、ここにあると思います。料理の邪魔をしないなめらかさを保ちながら、食欲をリセットするシャープさを兼ね備えている。

苦みは穏やか。きちんと存在するけど、前に出てこない。バランスは豊潤で、厚みがある——ずっしりとした旨みが、口の中にしっかり残ります。

余韻はやや短め。豊潤な旨みが広がった後、きれいに引いていく。この潔いフィニッシュこそが、「次の料理を呼ぶ」食中酒の真骨頂だと感じました。


🍽️ ペアリング提案

「豊潤で厚みがあり、食事の邪魔をしない」——そのプロファイルには、しっかりした旨みを持つ料理が似合います。

  • 焼き魚(鯛・さわら・さば) — 米の旨みがベースにあるため、白身から青魚まで幅広く合う。特に塩焼きとの相性が抜群。酸のシャープさが脂をきれいにリセットしてくれます
  • 伊勢海老・あわびの刺身 — 伊勢志摩限定品ならではのペアリング。豪華な地の幸と飲むことで、「なぜここでしか売らないのか」という意味がわかる気がします🌊
  • だし巻き卵・茶碗蒸し — 上新粉や炊きたての餅の香りが、卵のやさしい旨みと自然に溶け合います。豊潤なバランスが卵料理のふんわり感を引き立てる
  • 鶏の唐揚げ・豚のしょうが焼き — 厚みのある旨みが、揚げ物や炒め物の油分に負けない。食事が進むうちに、このお酒の存在感が増していきます
  • みそ汁ごはん(和定食全般) — 「食事の邪魔をしない」というコンセプトを最も正直に体感できる組み合わせ。普段の晩ごはんに、このお酒を添えてみてください

温度帯は冷酒〜常温(12〜20℃)。冷やすとマスカットや花の香りが際立ち、常温に近づくと米の旨みと豊潤さが前面に出てきます。飲みながら温度変化を楽しむのも、このお酒の醍醐味だと思います🍶

こんな人に特におすすめ:

  • 「華やかな吟醸より、食事に寄り添うお酒を探している」という方——URA寒紅梅のふくよかな旨みと潔いキレは、その問いに真っ直ぐ答えてくれます
  • 「三重・伊勢志摩に旅行する予定がある」方——限定品ゆえに、現地で出会えたら迷わず手に取ってください。蔵に行かないと買えない不便さも含めて、このお酒の魅力です
  • 「日本酒を食事中に飲む習慣を作りたい」という方——コンセプトが「食中酒」なので、そのまま日々の食卓に投入できます。晩ごはんのルーティンになること間違いなし

お酒を呑み終えて

このURA寒紅梅、実は自分で買ったわけではありません。お土産でいただいた一本です。

伊勢志摩限定品を、わざわざ選んで持ってきてくれた。それだけで「この人、センスいいな」と思いました。日本酒好きへのお土産として、これ以上ないくらいのナイスな選球眼です✨

ブログの更新は、ようやくコンスタントにできるようになってきました。

でも正直に言うと、インスタとXはぜんぜん手が回っていません。記事を書くだけで精一杯で、SNSまで気力が届かない日がほとんど😂

そんな中、少しだけインスタを触り始めました。日本酒の情報発信をしている人たちのアカウントをぽちぽちと眺めていたら、これが思った以上に勉強になって。「こういう切り口があるんだ」「こんな表現の仕方があるんだ」と、いろんな発見がありました。

世の中には、日本酒への愛を自分なりのスタイルで発信している人がこんなにもいるんだ——と知れたのが、一番の収穫だったかもしれません。

そのインスタを眺めながら、手元に置いていたのがこのURA寒紅梅でした。食事の邪魔をしない酒が、スマホをスクロールする手の邪魔もしない。ちょうどいい存在感で、ずっと側にいてくれました。

焦らず、比べず、自分なりのスタイルで続けていこう——とあらためて思えた夜でした🍶


「URA(裏)」というネーミングは、控えめで、でもちょっとだけ意地悪な名前だなと思います。

「表には出さないけど、これが本当の実力だよ」と言われているような気がして。

1854年から170年以上、手作業で酒を醸し続けてきた蔵元が、地元の酒屋と組んで「食卓の縁の下の力持ち」を目指して作った純米酒。主役にはなろうとしない——でも、いなくなったら食事が寂しくなる。

そういう存在こそ、実は最も難しくて、最も美しいと管理人は思っています🍶

伊勢志摩でしか出会えないこの一本に、次の旅行で巡り合えたなら、ぜひ迷わず抱えて帰ってきてください。

・20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
・お酒は適量を守ってお楽しみください。
・妊娠中や授乳期の飲酒は胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。


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