暑さが少しずつ和らいでくると、日本酒界隈がそわそわし始めます。
理由は「ひやおろし」。春に搾って夏の間じっくり熟成させたお酒が、秋になって出荷される——それが9月から10月にかけての関西で、蔵開きや試飲フェスが一気に増える理由です。
角の取れた、まろやかな旨味。冷やでも燗でも楽しめる懐の深さ。そんな「秋だけの顔」を持つ日本酒に出会えるイベントを、今回は6つ厳選しました。
前回の2026年7・8月版に続き、秋の関西は蔵開き本番シーズン。奈良・大阪・神戸、それぞれ違う個性のイベントが揃っています。
この秋、日本酒を飲みに出かけましょう🍶
📅 9・10月 関西イベント早見表
| # | イベント名 | 場所 | 日程 | 参加費 |
|---|---|---|---|---|
| ① | 第11回 やまぐち地酒維新in関西 | 大阪市北区(Cuimotte) | 9/12(土) | ¥7,000 |
| ② | 春鹿 酒蔵マルシェ2026 | 奈良市(今西清兵衛商店) | 9/19(土) | 無料・予約不要 |
| ③ | 日本酒ラバーズ神戸2026 | 神戸サンボーホール | 9/21(月・祝) | ¥5,000(前売のみ) |
| ④ | OSAKA SAKE SQUARE 2026 | 大阪・なんばカーニバルモール | 10/17(土)・18(日) | ¥3,200〜(前売) |
| ⑤ | 梅乃宿 秋の蔵開き2026 | 奈良県葛城市 | 10/24(土)・25(日) | 詳細は公式サイトで随時公開 |
| ⑥ | 第15回 和酒フェス@大阪ベイタワー | 大阪ベイタワー(弁天町) | 10/24(土)・25(日) | 詳細は近日公開 |
🍶 各イベント詳細 {#詳細}
① 第11回 やまぐち地酒維新in関西
📅 2026年9月12日(土)13:30〜15:30|🏠 Cuimotte(中之島三井ビルディング4F・大阪市北区)
「関西のイベントなのに山口県!?」と思われるかもしれませんが、これがなかなか面白いんです。
山口県酒造組合に加盟する 19蔵 が、地酒と県産品を携えて大阪に集結する試飲・試食会。「山頭火」「獺祭」「雁木」「五橋」「東洋美人」など、酒屋でよく見かける有名どころから、関西ではなかなか出会えない蔵まで、山口の酒がずらりと並びます。
わざわざ山口まで旅をしなくても、蔵元の想いをまとめて聞ける贅沢な2時間。関西に居ながら「産地に行った気分」を味わえるのが、こういう遠征系イベントの醍醐味です。
- 参加費: ¥7,000(チケット制)
- 募集人数: 250名
- 主催: やまぐち地酒維新in関西実行委員会(山口県酒造組合ほか)
- チケット: イープラスにて販売
🔗 詳細: 山口県公式サイト(報道発表)
② 春鹿 酒蔵マルシェ2026 ⭐ 入場無料・予約不要!
📅 2026年9月19日(土)10:00〜16:00|🏠 株式会社今西清兵衛商店(春鹿)奈良市福智院町24-1
2002年に「酒蔵まつり」として始まり、今年で25年目を迎える奈良の秋の風物詩。近鉄奈良駅から徒歩約15分、ならまちの一角にある蔵がこの日だけ大きく開放されます。
会場の目玉は「マルシェカウンター」。春鹿の人気銘柄やイベント限定酒6〜7種類がショット販売され、気になる1本だけをちょっとずつ試せます。さらに、この日限定の「酒蔵マルシェ限定酒」も2種類用意される予定。キッチンカーも出店するので、日本酒を飲まない方やお子さん連れでも楽しめる作りになっています。
なにより 入場無料・予約不要 というハードルの低さがうれしいポイント。「日本酒はまだあまり詳しくない」という方の”初めての蔵開き”にちょうどいいイベントです。
- 入場: 無料・予約不要(小雨決行)
- 会場に駐車場なし: JR奈良駅・近鉄奈良駅から天理方面行きバスを利用
- 注意: お車・バイク・自転車で来場される方への酒類提供は不可
🔗 詳細: 春鹿公式サイト お知らせ
③ 日本酒ラバーズ神戸2026
📅 2026年9月21日(月・祝)12:00〜16:00|🏠 神戸サンボーホール2F大ホール(神戸市中央区浜辺通)
毎年敬老の日に開催されている、神戸発の日本酒イベント。全国 40蔵 が神戸に集い、五十音順にずらりと並ぶラインナップは兵庫県の蔵元を中心に、新潟・長野・佐賀まで全国各地に及びます。
立ち飲み・立食スタイルで、開場中は再入場も可能。子ども連れも参加OK(お子さんは入場無料)で、仕込み水を用意している蔵もあるなど、日本酒が飲めない同行者にも配慮された設計になっています。
- 参加費: ¥5,000(前売制・限定900名)※当日券なし
- チケット販売: 2026年7月21日より、協力酒店・協力店にて
- フード: 会場内キャッシュオンで提供(持ち込み不可)
限定900名・当日券なしという構成上、行くと決めたら早めのチケット確保がおすすめです。
🔗 詳細: 日本酒ラバーズ神戸2026 公式サイト
④ OSAKA SAKE SQUARE 2026 ⭐ 関西5府県が集結!
📅 2026年10月17日(土)13:00〜21:00/18日(日)13:00〜19:30|🏠 なんばカーニバルモール(大阪市浪速区)
大阪府酒造組合とラジオ局(FM COCOLO・FM802・ZIP-FM)が2023年から続けている試飲イベントが、2026年は開催地を大阪・ミナミの「なんばカーニバルモール」に移して開催。
コンセプトは「関西日本酒文化の歴史と未来を紡ぐ」。大阪10蔵・京都5蔵・兵庫4蔵・奈良2蔵・滋賀4蔵、あわせて 25蔵・70種類以上 が集結し、兵庫からは3蔵が初出店予定。1つの会場で関西のほぼ全域の酒を飲み比べられる、まさに「関西日本酒の見本市」のようなイベントです。
- 入場: 無料(試飲には「スターターセット」の購入が必要)
- スターターセット前売: ¥3,200(飲食用コイン10枚+オリジナルお猪口+リストバンド)
- 前売チケット販売開始: 2026年8月4日(火)正午〜
- アクセス: JR大阪環状線・大阪メトロ中央線「弁天町駅」から徒歩圏内
有料試飲ブースのほか、お土産用の即売ブースや、お酒の肴として音楽を聴きながら楽しめるスペースもあり。入場自体は無料なので、まずはふらっと様子を見に行くのもありです。
🔗 詳細: ZIP-FM公式サイト
⑤ 梅乃宿 秋の蔵開き2026
📅 2026年10月24日(土)・25日(日)10:00〜15:00(雨天決行)|🏠 梅乃宿酒造株式会社(奈良県葛城市寺口27-1)
「奈良の地酒といえば」で名前が挙がる梅乃宿が、秋の風物詩として毎年開いている蔵開き。2026年5・6月版の記事で紹介した「春の蔵開き」の秋バージョンです。
蔵開き限定酒の販売のほか、ステージイベントや特別蔵見学も予定されており、2日間開催なので土日どちらか都合の良い日に行けるのも嬉しいところ。イベント詳細は現在も検討中とのことで、最新情報は公式サイト・SNSで随時更新される予定です。
- アクセス: シャトルバス(近鉄新庄駅より運行予定)、または近鉄新庄駅から徒歩約25分
- 注意: 会場・周辺に駐車場なし。車・バイク・自転車での来場は不可
- スタイル: 立食形式(イスの持ち込み不可)
近鉄新庄駅からのシャトルバスがあるので、車を持っていなくてもアクセスできます。
🔗 詳細: 梅乃宿酒造 公式お知らせ
⑥ 第15回 和酒フェス@大阪ベイタワー
📅 2026年10月24日(土)・25日(日)|🏠 大阪ベイタワー2F アトリウム広場(弁天町駅直結)
大阪ベイタワーで季節ごとに開催されている大型きき酒フェス。開催時間は毎回「第1部12:00〜14:10/第2部15:00〜17:10」の2部制で行われるのが恒例です。
チケット詳細・出展蔵の情報は「開催2ヶ月前を目途に」順次公開予定とのことで、この記事の時点ではまだ発表待ちの状態。参考までに、直近の第14回(2026年7月開催)は全国28蔵・140種類以上が参加し、前売券は¥3,600(税込・全銘柄飲み比べ+オリジナルお猪口付き)でした。第15回の正式な情報は、公式サイト・SNSでの発表をチェックしてください。
- 梅乃宿の秋の蔵開きと同じ週末:奈良でじっくり蔵を味わうか、大阪で全国の酒を飲み比べるか、この週末は行き先に悩みそうです。
- アクセス: JR大阪環状線・大阪メトロ中央線「弁天町駅」直結
🔗 詳細・最新情報: 和酒フェス公式サイト(大阪スケジュール)
🔰 秋の日本酒イベント、参加前に知っておきたいこと
① ひやおろしは「秋だけの顔」を持つお酒 春に搾って夏を越して熟成させたお酒が、二度目の火入れをせず(または一度だけ火入れして)出荷されるのが「ひやおろし」。新酒とはまた違う、まろやかな旨味を楽しめます。火入れ・生酒の違いが気になる方は、ラベルの「生」ってどういう意味?の記事もあわせてどうぞ。
② 蔵開き系イベントは駐車場なし・車での来場不可がほとんど 今回紹介した梅乃宿・春鹿はいずれも会場に駐車場がなく、車・バイクでの来場自体がお断りされています。シャトルバスや最寄り駅からのアクセスを事前に確認しておきましょう。
③ 限定900名・当日券なしのイベントは早めの行動を 日本酒ラバーズ神戸のように「前売制・当日券なし」のイベントは、行くと決めたらチケットの販売開始日を逃さないことが大事です。
まとめ:タイプ別おすすめはこれ
| あなたのタイプ | おすすめ |
|---|---|
| 「まずは気軽に、無料で試してみたい」 | ② 春鹿 酒蔵マルシェ2026(9/19・入場無料) |
| 「関西の酒をまとめて飲み比べたい」 | ④ OSAKA SAKE SQUARE 2026(10/17-18・関西5府県25蔵) |
| 「全国区の大型フェスで飲み比べたい」 | ③ 日本酒ラバーズ神戸2026(9/21・全国40蔵) |
| 「蔵の空気ごと楽しみたい」 | ⑤ 梅乃宿 秋の蔵開き2026(10/24-25) |
| 「他県の地酒にも足を延ばしたい」 | ① やまぐち地酒維新in関西(9/12) |
2026年5・6月版、2026年7・8月版と合わせて読めば、春から秋まで関西の日本酒カレンダーが一通り揃います。
イベントで気になる銘柄に出会ったら、テイスティング完全ガイドで香りや味の感想を言葉にする練習をしておくと、蔵元さんとの会話もぐっと弾みます。
この秋も、たくさんの「知らない蔵元との出会い」に恵まれますように🍶
🍶 お酒を呑み終えて
今回リサーチしていて面白かったのは、梅乃宿の秋の蔵開きと和酒フェス@大阪ベイタワーが、10月24日・25日という全く同じ週末に重なっていたことです。
奈良でじっくり1つの蔵を味わうか、大阪で全国各地の酒を一気に飲み比べるか——同じ「秋の週末」でも、選ぶイベントによって過ごし方はまったく変わってきます。
正解はひとつじゃない。その日の気分や、一緒に行く人との相性で選べばいい。それも日本酒イベントの楽しみ方のひとつだと思います。
この記事が、今年の秋のお出かけ先を決める材料になればうれしいです🍶
・20歳未満の飲酒は法律で禁止されています。
・お酒は適量を守ってお楽しみください。
・妊娠中や授乳期の飲酒は胎児・乳児の発育に悪影響を与える恐れがあります。

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